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サングラスの歴史

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サングラスの歴史

サングラスの歴史はレイバンの歴史でもある。1923年に北米大陸無着陸横断飛行を成功させた米国陸軍航空隊ジョン・マクレディ中尉が、その体験をもとにパイロットの目を保護できるアイウェアの開発をボシュロム社(1853年、米ニューヨーク州ロチェスターにてヤン・ヤコブ・ボシュ氏により創業。1863年、ヘンリー・ロム氏が共同経営者となる)に依頼。同社は約6年の年月を費やし、紫外線の99%、赤外線の96%をカットできる"レイバングリーン"レンズを完成させた。そして1930年、そのレンズを採用したアビエーターモデルのサングラスが米空軍に正式採用されたとき、本格的なサングラスの歴史が始まったといえる。ちなみに「遮光」を意味する「Ray-Ban」のブランドがデビューしたのはちょうど70年前の1937年のことで、これが史上初めての一般向けサングラスであった。

ところで「レイバン」と聞いて、先述した"レイバンクラシック"とも呼ばれるアビエーターモデル(ティアドロップタイプ)のメタルフレームを思い浮かべる人は多いだろう。しかしいっぽう、小粋なプラスチックフレームの「ウェイファーラー」を思い出す人も少なくないはずだ。

「ウェイファーラー」の登場は1953年。それまでのサングラスが機能最重視だったのに対し、このウェリントンモデルは優れた機能性や丈夫な構造、快適なフィット感のほか、ファッション性が加味されたデザインを最大の特長にしていた。'50年代後半、ロックンロール・ムーブメントが起こるとロックミュージシャンらが自由と個性のシンボルとして使用し、爆発的人気に。以来、若者たちの定番アイテムとして各国に浸透していった。また、'80年代には映画「ブルースブラザーズ」でジョン・ベルーシとダン・エイクロイドが「ウェイファーラー」を使用。ブラックスーツ、ブラックタイ、黒靴、そしてソフト帽に「ウェイファーラー」という着こなしは往年のブルースミュージシャンたちへのオマージュであった。さらにドン・ジョンソン、ジャック・ニコルソン、トム・クルーズらも愛用し、主役らを引き立てるためのスパイス的アイテムとして映画の中でも馴染みの存在となった。

しかし1999年、レイバン・ブランドがルックスオティカ社(本社/伊ミラノ)の傘下となり、2004年にリムの天地が狭い「ニューウェイファーラー」がリリースされるに至り、従来からの「ウェイファーラー」は生産中止に。だが、このレイバンの代名詞的モデルを支持する人々が少なくなかったのであろう。また、日本でも若手ミュージシャンらの間で再注目されるようにもなり、ブランド誕生70周年をむかえた今年、ついに再リリースの運びとなった次第である。このように「ウェイファーラー」というモデルは長らくロック・カルチャーとともに歩んできたとあって、どこかカウンターカルチャーのイメージがあり、それがなんとも粋でスタイリッシュに思われる。それでいて合わせる服を選ばず、イマドキの着こなしにも違和感なくマッチするという点が、時代をこえ、多くの人々に支持される理由なのかもしれない。いつまでも色褪せることのない真の名品とは、このようなもののことを言うのだろう。

アメリカ陸軍が依頼して作らせたサングラスですが、世界の歴史を紐解いてみますと、実はもっともっと遥か昔に遡ることが出来ます。数千年も昔の、日本で言う縄文時代の頃に、北方民族のイヌイット達が、「雪めがね」と呼ばれる、眩しさから目を護るギアを既に発明していたそうですよ。イヌイットは、「極北の科学者」という異名を持つほどに優れた科学知識を持っていたことで知られています。「雪めがね」は、雪の反射光を遮る為に創られた、現代の偏光グラスと同じ機能だったそうです。


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